ヨハン・セバスチャン・カンマーコーア・ヨコハマ
第72回定期演奏会

第72回定期演奏会を以下のように開催いたします。
どうぞ皆様御来聴くださいますようお願い申し上げます。

　BWV番号の若い順に聴き所を書いてみます。
第33番「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」では、第3曲のアルトのアリアでしょう。弦楽器のピッチカートに乗って、静けさの漂う悔悟のアリアは、ミュートを付けたヴァイオリンのオブリガートを伴って、心の深遠さを感じられる音楽と成っていると思います。
第38番「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」。この作品も、ルターの言うところの悔い改めがテーマに成っています。3曲目の美しい二本のオーボエのオブリガートを持った、テノールのアリアが特に楽しめます。
第138番「汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ」。多くのレチタティーヴォの後、メヌエット風の弦楽合奏に乗って、バスのアリアに歌われる心の慰めが聴き所と成ると思います。
第166番「汝はいずこに行くや？」。第3曲のコラールでの弦楽器のユニゾンと、第5曲の生き生きとして躍動的なアルトのアリアが聴き所と言えそうです。

　以上、簡単に聴き所を書いてみました。この定期演奏会が日本大学カザルスホール最後の演奏会に成ります。非常に残念な思いです。